株初心者が知らないと損をする株のはじめ方

株を始める前の不安

株式投資を始めようと口座開設を考えているかは不安をたくさん抱えていらっしゃると思います。株投資は「難しい」、「お金持ちがやるもの」、「なんとなく怖い」、「ギャンブルのようなもの」といったマイナスイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。このようなイメージが多くの人を資産運用に取り組むのをためらわせています。

しかし、多くの不安は正しい金融や投資に関する知識を持っていないことからくるものが一番の理由です。日本証券業協会のアンケートによると、証券投資をやらない理由として「金融や投資に関する知識を持っていない」と答えた人が38.5%で約4割と一番の理由になっています。(参考:平成27年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)-日本証券業協会)
このサイトは正しい金融や投資に関する知識を身につけていただき、『投資に対する不安を解消していただく』をコンセプトにしております。自身の投資目的にあったしっかりとした投資スタイルを見につけていただけると思います。

初心者が身につけるべき株に対する考え方

株をはじめるにあたって重要なことがあります。それは、株式投資は『資産運用の1つの手段』であり、決して一か八かのギャンブルではないという考え方です。

ギャンブルと株式投資の違いは、はじめから勝ち負けが決まっているかどうかというところです。ギャンブルとは必ず胴元の取り分が決まっており、残りの金額を参加者全員で分け合う形になっています。そのため参加者はやればやるほど負けるような仕組みとなっています。

一方で株式投資は、買った企業の価値によって株価が変動し損失や利益が発生します。そして民間企業は利益を上げ続けることが義務となっているため価値は時間とともに右肩上がりになり、それにあわせて株価も上昇していきます。あらかじめ負けが決まっているギャンブルとはこの点が異なります。

株初心者に知ってほしい株式投資の魅力

株式投資の魅力とは銀行に預けておくだけでは決して手に入らない利益を上げることができるということです。投資経験ゼロの方のために株を保有することで利益を得る手段を3つご紹介します。『値上がり益』、『配当金』、『株主優待』の3つです。それぞれについて順番に詳しく説明していきます。

①値上がり益

1つ目は値上がり益です。値上がり益は英語でキャピタルゲイン(capital gain)といい、こちらで表現されることもよくあります。

値上がり益とはその名前のとおり、保有していた資産が値上がりしたことによって得られる収益のことです。株式投資で一番イメージできる利益の形ではないかと思います。
株価が安い時に購入をして、その後株価が上昇したときに売却することで、その差額が利益となります。

一方で株価が高い時に購入をして、その後株価が下落したときに売却をすると、その差額が損失となります。これを英語でキャピタルロス(capital loss)といいます。

②配当金

2つ目は配当金です。配当金は英語でインカムゲイン(income gain)といいます。配当とは企業が稼ぎ出した利益の一部を株主へ分配するお金のことをいいます。

株は企業の所有権のことです。企業が何か事業を行うには資金が必要になります。手持ちの資金があればそれでまかないますが、ないときは投資家からお金を集めて、その代わりに株券を渡し、利益の一部を配当金として分配します。

③株主優待

株主優待とは企業が株主に対して自社の商品やサービスなどを提供してくれるとうものです。例えばANAの株を保有していると株主にはANA国内全路線の片道1区間が片道普通運賃の50%割引で利用できるカードがもらえます。

株主優待制度は企業が自社の株式を短期的にではなく長期的に保有してほしいという企業側の思惑もあります。株主優待制度は株主だけでなく企業にとってもメリットのある制度となっています。株初心者は優待投資から始めるのもよいと思います。優待名人として人気の投資家もいらっしゃいます。

株初心者のためのリスクを低減させる投資方法

株初心者の方でも簡単にできるリスクの低減方法をお伝えします。そのためにはまず、資産運用におけるリスクの正しい意味を理解していただく必要があります。

株式投資には『リスク』がともないます。しかし、一般的に使われているリスクという言葉と、運用におけるリスクとは違っています。

一般的に使われる言葉はリスク=危険という意味ですが、運用で使う言葉はリスク=価格の変動幅のことをさします。

例えば、銀行の預貯金に比べて株はリスクが高いといわれるのは、預貯金に比べて株の方が価格の変動幅が大きいという意味になります。銀行の預貯金は預けていても元本の変動はありませんのでリスクなし、一方株のほうが元本の変動があるのでリスクが高いということになります。

資産運用におけるリスクの正しい意味を理解していただいたところで、実際に初心者の方でも実践できるリスクの低減方法をお伝えします。

1長期投資法

株式は日々取引されており、短い期間で区切るとリスク(=変動幅)は大きくなります。しかし、期間が長い期間になるとそのリスクはどんどん小さくなっていきます。

過去日本株のデータをとってみると、保有期間が1年だった場合の年平均収益率は65.04%~-45.44%となっています。一方で保有期間が20年間だった場合、年平均収益率は0.97~-3.31となっています。(参考:三井住友アセットマネジメント)

株初心者の方は短期的な売買をするのではなく、長期的な目線で投資を行うことでリスクを抑えて、損失を最小限にすることが可能になると思います。

2銘柄の分散投資法

株式の世界には『相場格言』というものがあります。その中で有名なものに『卵は一つのカゴに盛るな』というものがあります。卵を一つのカゴに入れて、そのカゴを落としてしまったら入っていた卵が全部割れてしまいます。

しかし、卵を複数のカゴに入れておけば、そのうち一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということです。

卵=お金、カゴ=企業(保有銘柄)と考えると分散投資の大切が実感できるとおもいます。
名格言だとおもいます。

3タイミングの分散投資法

銘柄の分散投資のお話をさせていただきましたが、分散にはもう一つ種類があります。それは、タイミング(時期)の分散です。

有名な投資手法として『ドルコスト平均法』というものがあります。名前は非常に難しそうですが内容はシンプルで、株初心者の方でもすぐに始めることができる方法です。

株式投資で儲けるには、安値で買い、高値で売ることです。しかし、いつが一番の安値なのかは投資のプロでも当てることは非常に難しく、まして株初心者ならばほぼ不可能ではないかと思います。

そんな投資初心者にお勧めなのがドルコスト平均法です。イメージとしては毎月の積立て投資です。一度に全金額を投資するのではなく一回を少額投資にして複数回に分けて買い付けを行っていきます。

どんな株の銘柄にも価格変動があります。日々株価が上下するなかで買い時や売り時を判断するのは、なかなか難しいです。それを機械的に毎月決まった額で同じ銘柄を買い付けていき価格変動のリスクを抑えることができます。

価格が安いときは多く、価格が高いときには少なく買い付けるため、結果的に平均購入単価を抑えることができます。

株初心者でも実践できるおすすめの銘柄の選び方

株初心者の方がいきなり難しい分析手法や理論を使って投資判断を行うのは難易度が高いと思います。ここでは私が証券会社に入社したてのこと、先輩社員から教わった銘柄選びの方法をお伝えしたいと思います。初心者の方でも楽しく選べるのではないかと思います。

この方法でいくつか候補を選び出し、その中で銘柄を絞っていく作業します。その時、最低限見ておいたほうがよい基本の投資指標をいたします。

ステップ1自分が働きたいと思う会社に注目する

まずは上場している会社の中から銘柄を選び出す作業になります。証券会社に入社したときに私が教わったのは、自分が働きたいと思う会社を選ぶということでした。

その会社で働きたいと思うということは、その会社には何かしら魅力的な商品やサービスが存在しており、そういう会社はライバル会社より有利に立っていることが多いです。

また、自分がよく知っている身近にあるものであれば何か会社に変化があったときに気づきやすいというメリットもあります。

ステップ2会社四季報で企業の業績などの情報収集

ステップ1でピックアップした企業(銘柄)を今度は、業績面でどうなのかを見ていきます。見ていく主なポイントは以下のとおりです。

・その会社の規模(売り上げ・営業利益・経常利益)
・利益余剰金と有利子負債の金額
・発行済み株数

重要なのはピックアップした企業単体を見るのではなく、その企業とライバル会社を比較することです。

儲かっている企業は有利子負債に対して利益余剰金が多い傾向があります。ピックアップした企業がライバル会社に比べて利益余剰金の比率が大きいようならよい企業と判断してもよいかもしれません。

ステップ3株価を見て今が買いどきなのかを見極める

いくらよい銘柄を見つけたとしても、すでに株価が上昇しきって高いところにあるようでは、投資をする魅力がありません。株価が企業の価値に対して割高なのか割安なのかを判断する必要があります。

使う指標は、『PER』と『PBR』です。PERとは株価収益率という意味で企業の1株あたりの利益に対して株価が何倍まで買われているかをあらわした指標です。

PBRは純資産倍率という意味で企業の1株当たりの純資産にたいして株価が何倍まで買われているのかをあらわした指標になります。

例えば、1株当たり利益が100円、1株当たり純資産が1000円、株価が1000円の企業があったとします。

その時のPERは1000÷100=10で10倍となります、一方のPBRは1000÷1000=1で1倍となります。もしこの企業の株価がその後2000円まで上昇した場合、PERは20倍、PBR2倍になります。以前に比べて割高になったということになります。

PERとPBRがここしばらくの平均よりも高く推移している、もしくは同業他社に比べて極端に高くなっている場合は割高判断したほうがいいでしょう。

まとめ

株初心者が何も考えなしに投資を始めるのは非常に危険です。しかし、しっかりとした投資の知識を持っていれば、株式投資をはじめるのは難しいことではありません。

知識と言っても難しい投資理論を勉強しなければならないというわけではなく最低限の基礎知識があれば十分だと思います。

この記事でご紹介させていただいた投資手段を知って始めるのとそうでないのとでは大きな差になります。みなさんの個人投資家デビューのきっかけにつながればと思います。