証券口座開設で審査されること・されないこと

公開日:2017/04/05 更新日:2017/04/10

 

これから証券会社で株式投資や投資信託を買うために口座開設をしようと思っている方は「証券口座は一部のお金持ちしか開設できないのでは?」

「口座開設のために審査される具体的な項目は?」「審査のためにいろいろ質問されるのは嫌」と口座開設の申し込みのための疑問や不安を感じていらっしゃると思います。

実際のところ審査は行われているのかどうなのかを解説していきます。

ずばり証券口座開設時に実際に審査はあるのか?

結論からいうと証券会社で株取引用の口座開設をするとき審査は「あります」。しかし、その条件や基準は総資産や年収が一定水準以上なければならないというようなものではありません。

事実、正社員で働いていない大学生であっても証券会社で口座開設が可能で、取引開始も可能です。また、会社を退職して無職という方でも口座開設は可能です。

審査が行われているのは、「反社会的勢力に属していないかどうか」、「上場企業に勤めている人かどうか(インサイダー取引の関係)」、「申込書類の基本的な情報(名前、住所など)に間違いがないか」などです。

名前や住所などは必要書類の中の本人確認書類(免許証、健康保険証)と照合をします。また住所に本当に住んでいるかどうか調べるために自宅確認(表札の確認)を行うこともあります。

なにもやましいところない一般時であればおびえることはありません。

口座開設時に記入する代表的な質問項目の説明

口座を開設するときに記入する質問項目で代表的なものがいくつかあります。まず「年収」、「金融資産」、「総資産」、「職業」などの自分の資金力に関することの回答を求めるものです。

口座開設にはこの項目が非常に重要だと感じると思いますが、そうでもありません。確かに明らかに投資することが不可能であるときは口座開設不可となる場合もありますが、そういうケースはごくごくまれです。

なぜならたいていの証券会社では初回取引のときは前金が必要になるからです。つまり、証券口座を開設してはじめて株を買い付ける場合、先にお金を証券会社に支払わなければなりません。

よって、取引をする余力がない人は取引以前に入金ができないということになるのでこの段階で開設拒否されるケースはまれであると思います。

アンケート項目があるのは金融商品取引業者には金商法などのルールがあり、お客様の資産状況に応じた提案をするようにということが決められています。それを守るための質問だと思ってください。

どこの証券会社も必ずしっかりと調査する項目があります、それは反社会的勢力に所属しているかどうかという部分です。

この質問に所属していると答えると口座開設は絶対にできません。この部分に関しては公的な機関に照会をかけて徹底的に調査をすることになります。

当然ながらこれは所属していないにチェックをつけていても行われます。これに該当する人はほとんどいないので口座開設はそんなに難しいことではありません。

勤務先の会社へ在籍確認の連絡はいくのか

口座開設時に会社員の方は勤務先の情報を記入する必要がありますので、勤めている会社へ在籍確認の連絡が証券会社からいくのではないかと思われるかもしれません。

あくまで経験からの話なので絶対にという保証はできませんが、実際に会社へ在籍確認の電話をかけたという話は聞いたことがありません。

むしろ勤務先を記入いただくのは勤め先の会社が上場企業であるかどうかを確認するためというニュアンスが強かったと思います。

なぜ勤め先が上場会社かどうか確認をしなければならないかというと、インサイダー取引との関係があるためです。

インサイダー取引とはまだみんなが知らないような重要な情報を知っている社員などが、その情報が公表される前に、自社株の売買を行うことをいいます。

もし仮に、重要な情報を知っている人が、みんなが知る前に自由に売買できると、他の投資家に比べて有利な状況で取引することができます。

このような取引がまかり通ると、金融商品市場の公正さと健全さが損なわれ、ひいては金融商品市場に対する投資家の信頼がなくなることとなります。

そのような事態を避けるためにインサイダー取引は厳しく規制されています。勤務先がどこかによって口座開設の審査をしているわけではないですし、会社への在籍確認まで行うことはないと思います。

信用取引やFXの口座開設には厳しい審査がある

ただし、証券口座においても信用取引、FX、オプション取引や先物取引の取引口座に関しては厳しい審査があります。なぜなら信用取引は普通の株式取引に比べて極めてリスクが高いものになるからです。

リスクが高くなる理由は取引の際に証券会社からお金を借りて取引をすることになるからです。つまり借金をして下買うことになるのです。

そのため証券会社の方もお金を貸し出す以上きちんと返してくれる人でなければこまるからです。そのために「年齢」、「取引経験(投資経験)」や「投資金額」など証券会社ごとに厳しいルールが決められています。

普通の現物取引だけをする人であれば関係のないことですので心配はいらないと思います。

まとめ

証券会社で口座を開くことはそれほどハードルの高いことではありません。特別な大富豪でなくても一般の所得の人で問題ありません。

証券会社というあまり馴染みのないところへ自分の情報を提供することにははじめ抵抗があるかもしれませんが普通の銀行で口座開設を行うのとそれほど大きな違いはないと思います。

営業マンに直接質問などされるのが嫌だという方は、ネット証券の利用をおすすめします。基本的に本人確認書類なども郵送でのやりとりで、口座開設ができてしまいます。

また最近は金融機関ではマイナンバーの提出を求められますが、これによって証券会社に他の銀行の資産や所得がわかるようになるということはないです。そのような権限は与えられていません。

今回の件で口座開設を迷っていらっしゃったのであれば心配せずに口座開設手続きを進めてみてください。