3ステップで経済指標を理解でき株価への影響がわかります

公開日:2017/05/09 更新日:2017/05/09
  • ・経済指標にはどのような種類があるのかわからない
  • ・GDPという単語は知っているが意味まではわからない
  • ・経済指標を活用して株で儲けたい

 

このような経済に関して全く知識がないあなたでも、この記事を読めば以下のようなことができるようになります。

人から教えてもらわなくても自分で今の経済状況を理解することができるようになります。株式投資で経済の先行きがわかるようになり、株価の先行きの予測ができるようになります。

そもそも経済指標は専門的な分野であるため、大学で経済学を学んだ方や新聞などをよく読んで勉強をされている方でなければなじみがないことが多いです。

また、勉強をされている方でも中途半端な知識ではそれを実際の投資などの役に立てることができません。

しかし、経済指標はそれほど難しいものではなくあなたでも3つのステップで身につけることができます。

ステップ1:株取引に最低限必要な経済指標を知る

経済指標とはその名前のとおり経済の状況(良いのか悪いのか)を数字で表したものになります。

代表的なものに国内総生産(GDP)というものがあります。これは一国の経済規模を表した指標になります。

GDPの大きさだけを見ても株式投資ではあまり意味はありませんが、前年に比べてどれだけGDPが大きくなったか(成長したか)は投資をする上で重要な意味を持ちます。

経済規模が前年より成長しているとはつまり、景気が拡大しているという見方ができます。よって株にとってプラスの話になるということです。

株に影響が出やすい経済指標一覧

株取引に際に参考になる経済指標をまとめました。ここでは指標の種類、簡単な説明と発表時期についてです。

(国内)

経済指標名

経済指標の内容

経済指標の発表時期

GDP(国内総生産)

国内の人々が1年間に稼いだお金の総額

3ヶ月ごと(四半期ごと)に速報値を発表

CI(景気動向指数)

経済に重要かつ契機に敏感な28項目の景気指標をもとに算出

毎月発表

日銀短観

企業が自社の業況や現状、先行きについてどうみるかを調査

年4回発表(3、6、9、12)

完全失業率

労働人口に占める完全失業率の割合

毎月発表

国際収支

日本と海外のさまざまなお金の出入りを表す統計、構成要素は貿易収支など

毎月発表

機械受注

景気の先行指標、機械メーカーが受注した設備投資用の機械の受注額を集計

毎月発表

CPI(消費者物価指数)

消費者が購入する個々の商品の価格変化を総合したもの

毎月発表

鉱工業生産

企業の生産動向を知るうえで有力な経済統計として重要視されている

毎月発表

(海外)

経済指標名

経済指標の内容

経済指標の発表時期

米国雇用統計

米国の雇用情勢を調べた景気関連の指標、雇用情勢は所得や消費に影響を与える

毎月発表

中国PMI

企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、景況感についてアンケート調査した結果を数値化したもの

毎月発表

米FOMC

日銀の金融政策決定会合に相当する最高意思決定機関、政策金利などを決定

年8回開催

GDPや日銀短観などは国内経済全体を知る上では非常に強力なツールになりますが発表の回数が少ないことが問題です。

そのため毎月発表される指標重要なものになります。

ステップ2:経済指標の内容が株価へ与える影響が良いか悪いか判断する

経済指標にはそれぞれ良いのか悪いのかを判断するための基準があります。その判断基準を知っておけば人から教えてもらわずとも、発表になった数字を見て自分自身で判断することができます。

1:日銀短観

日銀短観でもっとも注目されるのはDIという指標になります。「景気が良い」と感じている企業の割合から、「景気が悪い」と感じている企業の割合を引いたものです。

DIの数値は50が横ばいを表し、これを上回ると「景気が良い」、下回ると「景気が悪い」と感じる企業が多いことを示します。

調査は年4回、四半期ごとに企業を対象に行われます。

ちなみに、海外でも日銀短観は非常に注目度が高くTankan(タンカン)という英語の言葉まで存在しています。

2:機械受注統計調査

機械メーカーを対象として、受注額を集計した指標です。企業が設備投資のために機械メーカーに発注するものを集計したもので設備投資の動向を認識することができます。

機械受注は実際の設備投資よりも6~9ヶ月先行する指標だといわれています。そのため先読みをする株式市場では特に重要な指標として評価されています。

ただし、船舶や電力会社などからの受注に関してはそれを除外してあります。船舶と電力の受注は規模が大きいため経済の実態をつかみにくくなってしまうからです。

3:鉱工業生産指数

日本の産業には農林漁業、鉱業、建設業、製造業、卸売・小売業、金融業、サービス業に分類することができます。

その中で鉱業と製造業の一部が生産している状況を、経産省が調査して毎月公表しているものが鉱工業生産指数です。

生産量を基準年=100として指数化し、全体的な水準の推移を把握するなどの目的に使用されています。

ステップ3:経済指標を用いて将来の株価を予測する

発表された経済指標を単純に数値が良かった、悪かっただけで終わらせてしまっては、全く実際の株式投資に活かすことができません。その指標から何を読み解くことが大切になります。

例えば米国では住宅系の経済指標が重要視されています。なぜなら新しい家を一軒建てようと思うとたくさんの材料が必要になります。

またそれだけではなく、新しい家にそれに合わせた新しい家具や電気製品などの耐久消費財の需要も高まります。

米国GDPの構成要素は個人消費が約7割近くを占めており、この個人消費が力強いかどうかがアメリカ経済を左右していると考えることできます。

住宅関係の指標が好調ということは、それだけ個人消費の伸びも期待できるため先行きアメリカ経済は好調な状況が続くと読み解くことができます。

そうなれば株式市場は強気の見通しを立ててもよいということになります。

まとめ

経済指標は単に発表された数字を追うだけでは実際の投資の場面では役に立てることは難しいです。

発表と同時に株価は動いてしまうのでその時点ではどうすることもできません。

しかし、経済指標の背景まで理解できていれば先読みをして投資を行うことができるすばらしいツールになります。

初心者でも今回ご紹介した3つのステップを踏んで知識を身につけていけば簡単にマスターできます。