相場の経験則!株のアノマリーを知る

公開日:2017/04/20 更新日:2017/04/20

アノマリーとは

アノマリーのもともとの意味は、例外的な事象という意味だそうです。相場の世界でいうアノマリーとは、はっきりとした理論的な根拠はないけれども、なぜかよく起こるとされる経験則のことをさしています。

アノマリーによっては、日経平均に大きな影響を与えるものも存在しています。機関投資家(投資のプロ)の中にもアノマリーを重要視している人もいるほどです。

アノマリー概要

相場には周期性があり、時期によって上がりやすいもしくは下がりやすいという傾向が存在しています。それらは投資家心理などの要因が働くことが多く、難しい経済理論や投資理論からは説明できないものがあります。

これらを相場の経験則=アノマリーと呼んでいます。ここでは、広く知れ渡っているアノマリーを紹介していきます。

株初心者も知っておきたい有名なアノマリー

節分天井、彼岸底

節分天井、彼岸底とは、文字通りの解釈になります。節分の時期(2月)に高値をつけて、お彼岸の時期(3月)に安値をつける傾向があるというものです。

明確な根拠があるわけでもないものをアノマリーといいますが、無理やり理由を探してくると、3月は大半の企業の決算などのイベントを控える時期になります。

そのため決算発表を予測した調整がおこり、次第に下落していくという流れになるのではないかと思われます。

 セルインメイ

セルインメイ(Sell In May)を日本語に訳すと「株は5月に売れ」という意味になります。これは日本というよりもアメリカの株式市場で言われている話になります。

しかし、日本株式市場は6割~7割が海外投資家(外国人投資家)によって占められているため、アメリカで株が下がると日本も同じような動きをすることから、日本でもセルインメイというアノマリーは当てはまると考えられています。

(参考:投資部門別株式場倍状況【金額】

なぜ5月に株を売るべきなのかというと、「ヘッジファンド」投資主体が関係しているといわれています。

ヘッジファンドとは一般の投資家にとっては直接かかわることはあまりないかも知れませんが、投資の世界では非常に大きな存在となっています。

ヘッジファンドとは、彼らの投資手法は上げ相場下げ相場などに相場環境に関係なく、常に利益を追求し続ける投資集団になります。

現在ヘッジファンドは全世界で8000以上存在しているといわれており、運用総資産学は約300兆円にもなります。ちなみにイギリスのGDPが約300兆円になります。

ヘッジファンドには45日ルールというものが存在しています。ヘッジファンドを顧客が解約するためには決算の45日前までに申し込みをしなければならないという決まりがあります。

ヘッジファンドの多くの決算月は6月と12月の末日というものがもっとも多いようです。そのためファンドは顧客が解約をした場合に現金を支払わなければなりません。資金を準備するため、有価証券で保有しているものを現金化する必要が出てきます。

それが、5月中ごろもしくは11月中ごろは株式市場も売りが出やすく5月から相場が下落する要因になっているということです。

つまり、セルインメイとは株が下がり始める前に売却をしておきましょうというアノマリーになります。

十二支にちなんだ経験則

日本特有のアノマリーとして干支にちなんだものがあります。

『辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる。』

(参考:2015年は「耐える年」 経験則で占う株式相場

全てのものがあたっているわけではありませんが、過去のデータから見ると高い確率でアノマリーに近い動きをしていることがわかります。

変わったアノマリー

ここからは少し変わったアノマリーを紹介します。

ジブリの法則

名前だけを見ると非常にかわいいらしい印象を受けますが、金融業界では非常に恐れられている法則になります。

ジブリの法則とは、金曜ロードショーでスタジオジブリの作品が放送されると相場が荒れ、しかもほとんどが暴落につながるという法則です。

ジブリの作品が放送されると下がるというわけではなく、アメリカの雇用統計などとジブリ作品の放送が重なるとこの法則が当てはまるとのこと。

的中率でいうと2010年1月以降で計算するとジブリ映画が放映されると約3分の2の確率で為替が円高に動き、約2分の1の確率で株価が下落するという驚異的な記録になっています。

サザエさん効果

2005年に大和総研が発表したレポートによると、サザエさんの視聴率が上がると株価は下がり、サザエさんの視聴率が下がると株価は上がるという関係性があるということです。

大和総研とはけっしていい加減な会社ではなく、大和証券グループのひとつになる日本を代表する会社になります。

サザエさん効果が発生する理由は、サザエさんが放送される日曜日の18時30分に視聴率が高いということは世間一般の消費マインドが低下していることを意味しています。

消費が低迷している=不景気という認識になるとのことです。逆に視聴率が低いということは、家族で外食やショッピングなど消費マインドが高まっているということで、景気が良いとみなされ株価が上がるということが理由になっているとのことです。

まとめ

アノマリーとは確かな根拠があるわけではないけれど、経験則じょうそうなるというものです。信頼度に関してはばらつきがあります。これだけを根拠に個人投資家が銘柄選択や投資判断をすることは難しいと思います。

しかし、今回ご紹介したアノマリーは世の中で広く知れ渡っている有名なものになります。そのため市場参加者が信用して投資行動をとると実際に現実の結果となることが起こりやすいです。

アノマリーを意識しつつ、いつもとは違う別の角度から投資戦略を考えて取引してみるのも良いかもしれません。