株取引のために知っておきたい投資の基礎

公開日:2017/04/05 更新日:2017/04/10

株取引の仕組み

一般の個人投資家が株を買うといった場合の株とは、証券取引所に上場されている株のことを意味しています。日本にはたくさんの株式会社が存在していますが、すべての株が取引所に上場されているわけではありません。簡単に株取引の仕組みをご説明します。

 日本で株が取引されている証券取引所は4つ

日本で株式が上場されている取引所は東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)の4つです。もうひとつ大阪証券取引所(大証)がありますが、東証と合併し現在は金融派生商品(デリバティブ商品)の専門となっています。

 4つの取引所がありますがそれぞれの上場企業数には差があります。東証3557社、福証112社、名証296社、札証16社です。(出典:会社数は各取引所の発表データ)圧倒的に東証が多く、取引所という話が出た場合は東証のことをさし、有名な企業も東証に上場されています。

取引が行われている時間

株の取引はいつでも行われているわけではありません。日本の場合(東証)午前は9:00~11:30まで、午後は12:30~15:00までとなっています。午前の取引のことを前場といい、午後の取引のことを後場といいます。11:30~12:30までの時間はお昼休憩の時間になっています。

ちなみに世界の株式市場の取引時間はアメリカが9:30~16:00まで、ドイツは9:30~17:30までとなっています。時差の関係で主要国の中で最初に開く市場は日本の市場となっています。何か世界的なショックが起きると日本の市場が一番に影響を受けるということはよく起こります。

約定日の4営業日後が受渡日

株の取引が成立することを約定といい、約定した日のことを「約定日」といいます。実際に株式の受取や代金の支払日のことを「受渡日」といいます。約定日から4営業日後に受渡日がきます。

 配当金や株主優待をもらうときは注意が必要になります。株主優待や配当金がもらえる権利日が企業ごとに決まっています。権利日に株を持っていると配当金、優待品がもらえます。しかし、権利日は約定日ではなく受渡日で考えなければなりません。例えば31日が権利日だとすると、4営業日前の28日までに(土日祝を挟む場合は飛ばします)株を買わなければなりません。28日以降では受渡日が権利日の31日を過ぎてしまうので権利をとることはできません。

株式の利益と税金

買った値段より高い値段で株が売却できれば差額分が利益となります。しかし、差額分すべてが手元に残るというわけではありません。株の利益に対しては20.315%の税金が徴収されます。

 特定口座の源泉徴収ありの口座を選択していれば、確定申告の必要はありませんが、一般口座や特定口座でも源泉徴収なしの口座の方は年間の取引で利益が出た場合は確定申告をして税金を納付する必要があります。

 また株で利益ではなく損失が発生した場合は申告することで最大3年間損を繰り越すことができます。(ただし3年間繰り越すときは、取引が無かった年も3年間確定申告が必要になります。)

 特定口座の源泉徴収ありと源泉徴収なしの変更は可能ですが、一度でも取引をしてしまうとその年は変更ができなくなり、来年まで待たなければなりませんので変更を考えている方は注意が必要です。

 株の売買益のほかには配当金にも税金がかかります。税率は売却益と同じで20.315%です。株主優待制度でもらえる優待品に関しては金券などであっても税金はかかりません。

「順張り」と「逆張り」を理解する

投資スタイルは投資家ごとに人それぞれ持っています。初心者が最低限として知っておくべき投資スタイルである、「順張り」と「逆張り」の二つをご紹介します。「順張り」と「逆張り」の違いは、株の値動きに逆らわずに投資するか、株の値動きに逆らった天邪鬼のような投資をするかです。

 株価は一日ごとに上がったり下がったりしていますが、一週間、一ヶ月もしくは1年などの期間みてみると銘柄ごとに流れがあることがわかります。右肩上がりで株価が動いている企業もあれば、逆に右肩下がりで下がり続けている企業もあります。この一方向へ続いている動きのことをトレンドといいます。

順張りとはトレンドに逆らわずに乗っていく投資スタイルになります。株を買い付ける場合は右肩上がりのトレンドになっている企業の株を買うということです。反対に逆張りとはトレンドに逆らう投資スタイルになります。同じように株を買い付ける場合右肩下がりのトレンドの株を買うということです。

話だけを聞くと、株価のトレンドに乗る順張り投資のほうがうまくいきそうですが、そうとも限りません。なぜなら、株式投資は安いときに買って高いときに売るというのがルールだからです。株価が安いときとはみんなが買わずに売っているときです。逆張りスタイルは投資のルールに則るように取引をしようとする考え方です。

 この順張りと逆張りはどちらが正しいということはありません。自分の感覚と合い、結果がよいほうが正しいと考えればよいと思います。

まとめ

配当金と優待の権利日と受渡日の関係などは株を始めたばかりの人は間違うポイントとになりますので注意をしましょう。税金の申告漏れは後々大きな問題に発展する可能性があります。確定申告に不慣れな方は特定口座の源泉徴収ありの口座を選択するのがよいです。特定口座の源泉徴収ありとなしの変更にも条件がありますので確認するようにしましょう。