証券会社の業務は4つ!株取引に欠かせない証券会社とは?

公開日:2017/03/30 更新日:2017/04/10

一般の個人投資家が株取引を行うときに欠かせない会社が証券会社になります。なぜなら、個人投資家が株式を購入するときは、必ず証券会社に注文を発注することになっています。証券会社以外からは購入することができません。

しかし、普通の人にとって証券会社とはなじみがない会社です。証券会社のイメージで一番多いのが「敷居が高い」で、その次が「あまり信頼できない」です。(出典:日本証券業協会)

株式投資を始めるために証券会社に口座開設をしなければなりませんが、そもそも証券会社とは何をやっているところなのかよく知らない。株投資は始めたいけれど証券会社のイメージが良くないという方に具体的な証券会社の業務と担っている役割について説明させていただきます。

「証券会社」と「銀行」の違い

証券会社は株の売り手と買い手をつなげる大切な業務を行っています。現在は、株などの金融商品を取引する業者(金融商品取引業者)として総理大臣の登録がなければ営業することができません(登録制)。
証券会社は銀行と同じ金融機関というカテゴリーに分類されます。窓口の業務時間も基本的には9時~15時までです。営業日に関しても銀行と同じようにカレンダーどおりとなっています。同じカテゴリーの銀行と証券会社の違いをご説明します。

銀行も証券会社もどちらも「お金の流れ」(金融)にかかわるビジネスをしています。金融はよく経済の血液と例えられますが、経済活動にはなくてはならないものです。例えば、企業が新たな工場を建てるときお金が必要になります。そのとき企業はお金を調達する方法として「直接金融」と「間接金融」の2つの手段からお金を調達することができます。直接金融を担っているのが証券会社で、間接金融を担っているのが銀行になります。

銀行は預金者から預かったお金を、企業へ貸し出します。預金者から預かったお金を間接的に企業へ貸し出すため、間接金融と呼ばれます。
一方証券会社は、銀行のように投資家(お金の出して)から預かったお金を企業へ投資しているわけではありません。投資家と企業の間を仲介しているにすぎませんので、実際は投資家からお金を必要とする企業へ直接流れています。これを直接金融といいます。

直接金融と間接金融の違いがわかりにくいかもしれませんが、企業が倒産してしまった場合損をするのは誰なのかと考えるとわかりやすいと思います。まず間接金融の場合貸し出した企業が倒産してしまった場合、損をこうむるのは銀行になり預金者は被害を受けません。しかし、直接金融の場合、投資した会社が倒産したとき損失をこうむるのは証券会社ではなく投資家になってしまいます。(ちなみに投資は自己責任といわれるのはここから来ています)

直接金融と間接金融というのが銀行と証券会社の違いになります。では、実際の証券会社の業務を詳しく説明していきます。

証券会社の4つの業務

1.ブローカー業務(委託売買業務)

証券会社のメイン業務のひとつです。顧客の売買注文を証券取引所(株の市場いちば)へ発注し、その見返りに投資家から株式売買手数料をとるというのがブローカー業務になります。証券取引所とのやりとりは会員の資格を持った証券会社だけが行うことができます。一般投資家が株の売り買いをして証券会社へ支払う株取引手数料は、このブローカー業務の収益ということになります。

株式ブローカーとは一般には証券マンとよばれる証券会社の営業担当者のことをいいます。店舗を構える証券会社では顧客から注文を受けるだけでなく営業マンが顧客に投資情報の提供や株を提案して買ってもらうことも業務になります。

2.ディーラー業務(自己売買業務)

顧客の資産ではなく証券会社自身の自己資金を運用して収益を上げていく業務になります。また、大きな資金で市場に参加するため証券取引所の売買を活発化させるという役割もあります。証券取引所の取引が少なくなると、思った値段で取引が成立しにくくなるなど、資本市場の機能を損ねてしまう可能性がでてきてしまいます。

それを防ぐという役割も証券会社は担っています。日本取引所が発表している株式週間売買状況のデータを見ると自己売買の取引金額は全体の15%くらいとなっています。しかし、証券会社が自己資金で売買を行うため、大きな損失を出してしまうと会社に多大な影響を起こしてしまう可能性もあります。

3.アンダーライティング業務(売出・引受業務)

アンダーライティング業務とは、ある企業が新たに株式を発行した場合にそれを証券会社が買い取り、証券会社が投資家へ販売する業務のことをいいます。証券会社が発行される株を買い取るため、もし人気がでずに売れ残ってしまった場合には、すべて証券会社がその費用をかぶることになります。

4.セリング(募集・売り出し業務)

セリング業務はアンダーライティングとよく似ている業務になります。違いは証券会社が新たに発行される株を買い取るわけではないということです。仮に人気がでず売れ残ったとしても証券会社が費用を負担する必要がないため、リスクを抱え込まずに販売できるというメリットがあります。

まとめ

証券会社と銀行の違いから、証券会社の4大業務の説明をしました。株の取引をする上で、証券会社は必要不可欠な存在です。これから株を始める初心者は長い付き合いとなるパートナーです。証券会社のことをよく理解して信頼できる会社を見つけるようにしましょう。